私が人の死に生まれて初めて直面したのは、母の死でした。私が10歳のとき、母は交通事故に遭い、意識も戻らぬまま一週間後に死んでしまいました。
父が運転する車の助手席に座っていた母は、対向車と衝突の際にできた顔の裂傷が激しく、幼かった私には、直視できないほどの有様でした。そのような変わり果てた母を、嫌な顔ひとつせず、死化粧をほどこし顔の傷を目立たないようにしてくれ、旅支度をしてくれたのは、町の葬儀社の人でした。
その人は私が息子だと分かると、帰り際に「突然、お母さんが亡くなってしまって辛いだろうけど、男の子なんだから頑張ってね」と、声をかけてくれました。今でもその優しい声が耳朶に残っています。
その後、私はなにか人の役に立つ仕事につきたいと思い、大学で社会学を専攻しました。苦学していた私は学費も生活費も日々のアルバイトで工面しなければならず、縁あって都内の葬儀社で学生社員として働くことにしました。
しかし葬儀の仕事は想像以上に厳しいものでした。
そのような仕事の中でも、私は「ご遺族は最愛な人を亡くされている。精一杯、ご遺族のためになることを考え、動いて、 少しでもご遺族の心の痛みをやわらげることができれば」と、一生懸命に心を込めて仕事を行なってきました。葬儀の後に「本当に良い葬儀でした。ありがとう」と、ご遺族の方からお礼の言葉をいただくと、この仕事をしていて本当に良かったと実感いたしました。
昭和62年、私は独立して葬儀社を設立しました。私が会社を設立した当時、葬儀業界はまさにお客様を軽視した商売を行なっておりました。代表例と しては、「葬儀の見積もり」です。現在は、見積もりを提出しない業者はほとんどいなくなったように思えますが、当時は、「見積もり」を提出する業者は、少なかったのです。
弊社は、創業以来、一貫して「見積書」を提示してまいりました。打ち合わせの際に、お客様からのご要望などを詳しくお聞きし、正確な「見積書」 を提示いたしております。やすらぎ典礼の見積もりの誤差はまずありません。あったとしても寝台車等の搬送距離がのびたことなどによるもので、2万円を超えることはまずありません。
私は常日頃、社員に徹して話していることがあります。それは「ご葬儀の仕事というのは、心持ち次第で最も卑しくもなるし、最も尊くもなれる」ということです。すべては、「心」で決まるのです。
私たちやすらぎ典礼の社員一人びとりは、いついかなる時も皆様の「心」をみずからの「心」として、皆様のご葬儀に誠心誠意の「心」で、お手伝いしたいと考えております。
株式会社やすらぎ典礼
代表取締役
社名 | 株式会社 やすらぎ典礼 |
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所在地 | 〒173-0036 東京都板橋区向原3-10-25 Tel.03-5986-0002 / Fax.03-5986-2007 |
設立 | 昭和62年12月15日 |
資本金 | 5,000万円 |
代表者 | 代表取締役 阪口幸嘉 |
事業内容 | 1、葬祭の請負 2、葬祭用品の販売、貸付、取付 3、生花、造花の販売、貸付 4、仏壇、仏具の販売 5、前各号に付帯する一切の業務 |
取引銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、きらぼし銀行 |
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